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RESEARCH

主な研究略歴

2016年度

(出産・育児による研究中断)

2015年度~

『瀬戸内海の魚類相形成史の解明:生息環境に注目した分布変遷の種間比較』

(笹川科学研究助成対象課題: 研究代表者)

 瀬戸内海において生息環境が沿岸魚類の遺伝的集団構造の形成に与える影響について明らかにすることを目的とし,異なる環境(干潟,岩礁性海岸など)に生息する沿岸性魚類を対象に,瀬戸内海周辺海域の遺伝的集団構造を調べている。

『日本沿岸域におけるミミズハゼ類の遺伝的系統と地理的分布』​

2015年度

『琵琶湖の魚類群集における湖沼適応の実態と遺伝基盤の解明』

(科学研究費補助金対象課題: 研究協力者)

『ミャンマーの古代湖(インレー湖)の固有魚類の現状・起源・保全』

(科学研究費補助金対象課題: 研究協力者)

2013~2014年度

『沿岸性魚類の遺伝的多様性の形成にかかわる生態的特性の解明』

(特別研究員奨励費対象課題: 研究代表者)

 沿岸性魚類の種内の遺伝的分化の程度と生態的特性との関係を明らかにすることを目的とし,ハゼ科魚類の近縁3種を用いて,生活史,成魚の生息環境(水深・開放性など),および仔稚魚の分散の大きさと遺伝的集団構造との関係を調べた。その結果,生息水深の違いは仔魚分散をとおして遺伝子流動に影響し,遺伝的集団構造の形成と密接に関わっていることが示された。

2011~2013年度

『野外におけるハゼ科魚類仔魚の分布・拡散生態:スジハゼ3種の比較研究』

(笹川科学研究助成対象課題: 研究代表者)

 ハゼ科魚類近縁3種の浮遊仔魚期の分散の大きさと分散機構の解明を目的とし,若狭湾において3種の仔魚の水平および日周鉛直分布について調べた。その結果,浮遊仔魚の分散の大きさは成魚の生息水深によって異なることが明らかとなった。

2009~2010年度

『日本沿岸域におけるハゼ科魚類近縁3種の分布と生息環境』

 ハゼ科魚類近縁3種の地理的分布と生息環境を明らかにすることを目的とし,日本沿岸域において3種の網羅的な採集調査と環境測定をおこなった。その結果,3種の分布域は大きく重なるが,湾内での生息域には明瞭な種間差があり,この「すみ分け」が3種の広範な同所的分布を容易にしている可能性が示唆された。

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